ひと月ほど前になりますが、基礎からのベイズ統計学入門 輪読会で発表させて頂きました。
タイトルは「階層モデルの分散パラメータの事前分布について」で、Andrew Gelman の論文
- Prior distributions for variance parameters in hierarchical models (PDFリンク)
の内容をまとめたものです。
ベイズ統計において、パラメータの事前分布に何を使うかというのは重要な問題です。
分散パラメータの事前分布には伝統的に逆ガンマ分布が使われますが、この論文によると半コーシー分布を使いましょうとのことです。
発表資料は SlideShare に上げています。
ベイズ統計に興味のある方は、5/19 に 基礎からのベイズ統計学入門 輪読会 #5 最終回 が行われますので参加してみてはいかがでしょうか。テキストは下記です。
基礎からのベイズ統計学: ハミルトニアンモンテカルロ法による実践的入門
- 作者: 豊田秀樹
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2015/06/25
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また、この本の著者である豊田秀樹先生が、アメリカ統計学会の声明を受けて、新しい本を出版されるようです。要チェックですね。
はじめての 統計データ分析 ―ベイズ的〈ポストp値時代〉の統計学―
- 作者: 豊田秀樹
- 出版社/メーカー: 朝倉書店
- 発売日: 2016/06/02
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追記
階層事前分布の標準偏差の事前分布には半コーシー分布がよさげ(2006)、とのことですが、最近ではそれでは弱すぎる、自由度4ぐらいの半t分布がよい、とGelman先生が以下のページで書いてます。ふぁぼるだけじゃなくて読んで下さい>_<https://t.co/I7CsXUhVdl
— Kentaro Matsuura (@berobero11) 2016年4月19日